
スペシャルホビー 1/72 SHA7228
独・ラインボーテ地対地超長距離ロケット・発射ランチャーつき
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ラインボーテは、第二次世界大戦時にドイツのラインメタル社によって開発された地対地ロケット兵器である。限定的な誘導性能を持つ、初期の地対地ミサイルとも表現可能である。ラインボーテは1943年にラインメタル社によって開発され、その年の内に発射実験が行われた。射程を伸ばすため、ロケットは多段式(4段式)で、最高速度はマッハ5.5、到達高度は地上78,000m、有効射程は約160km、最大射程は約220kmであった。燃料には扱いの容易な固体燃料を使用しており、この部分にはラインボーテに先立って開発されていたライントホター地対空ミサイルの技術が流用されている。ラインボーテは長さ11.4mに対して太さは数10cm程度の非常に細長い外見で、発射用には8.8cm対空砲
FLAK41の砲架を流用したものや、V2ロケット用の移動式発射台であるメイラーワーゲンの使用が計画されテストされた。ラインボーテの炸薬量はV1飛行爆弾やV2ロケットと比較すると遥かに少ない約40Kg程度で、これはロケット弾全体の重量の6.5%にしか過ぎなかった。ラインボーテの性能についてドイツ国防軍は懐疑的であったがナチス親衛隊
(SS)はこの兵器を支持し、1944年にRh.z.61/9として制式採用されて11月に量産命令が下され、計画終了までに242発のロケット弾が生産された。ドイツ最後の大規模反抗作戦となった"ラインの守り作戦"
に先立つ1944年11月頃から、この作戦の戦略目標であり、当時連合軍に占領されていたベルギーの港湾都市アントワープに向けて実験的に発射され限定的な損害を与えた。 |
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