バロムモデル 1/72 CV72042
英・ハンドレページ・ハンプデンTB Mk.I双発雷撃機
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ハンプデンは1932年の仕様B.2/32に基づいて開発された爆撃機で、開発当初はH.P52と呼ばれていた。原型1号機は、1936年6月21日に初飛行した。ハンプデンは全金属性の単葉双発機だったが、新鋭機らしく多くの新機軸が機体に盛り込まれていた。まず、機体は、空気抵抗の軽減を狙って横幅の狭いものにした。前部の平べったい部分に乗員を集め、そこから細長い柄のような胴体を伸ばし水平尾翼と垂直尾翼に繋げていた。この特異な機体形状から、「フライング・パン・ハンドル」と呼ばれていた。また、ウェリントンやホイットレイのように動力式銃座を装備しなかったが、そのため軽快な機体に仕上がっていた。この他、外翼前縁にハンドレ・ページ式スラットが取り付けられていて、400km/h以上から最低120km/hまでの広い速度範囲で活動が出来、当時生産開始されたブレニム軽爆撃機並みの速度性能を持っていた。
1936年8月に量産機180機が発注され、量産第1号機は1938年5月に初飛行した。第二次世界大戦開戦時には、8個の飛行隊がハンプデンを装備していた。しかし、実戦で使用したところ機体の前後に集中配置されていた機銃の死角が多く敵戦闘機の攻撃を受けやすいことや、機内が狭すぎて長距離飛行をすると乗員の疲労がたまり、戦闘中に乗員が負傷した時に乗員の交代に支障をきたすこと、方向舵が小さく方向安定性に劣ることが判明した。これらのことから1939年の12月には昼間爆撃任務からは外され、後方の機銃を増強、操縦席の装甲の強化、消炎排気管の装備などの改良を施してドイツ本土に対する夜間爆撃任務に就くことになった。この任務では上々の戦果をあげ、1942年9月まで使用された。その後は、沿岸航空隊の雷撃機・爆撃機として活動を続け、北海のドイツ船団を相手に1943年半ばまで活躍した。その後、ボーファイターと交替した。 |
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