サンダーモデル 1/35 TB35104
独・装甲兵員輸送車 ケッチェン1945 38t戦車車体
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1943年後半、ドイツ陸軍兵器局は全装軌式で兵員6〜8名を収容可能な新型APC、「ケッチェン」の開発を企画した。当初アウト・ウニオン社へ単独発注され、後にBMM社に発注先が変更された。アウト・ウニオン社が設計したケッチェンの試作車は1944年初期に2両が完成し、ドイツ陸軍による試験に供された。当時戦局は急速に悪化しており、兵器局はアウト・ウニオン社を他の軍用車両の生産に専念させるため、同社にケッチェンの開発を中止するよう命じた。そして前述のように、チェコのBMM社に対して全装軌式の新型APCを開発するよう命じた。
この車両は「38(t)全装軌式偵察車ケッチェン」と呼ばれたが、早急に実戦化するため一から新規開発するのではなく、BMM社がドイツ陸軍向けに開発したヘッツァー駆逐戦車の車体をベースに、これを改造する形でできるだけ短期間で開発することが要求された。BMM社は兵器局の要求に応じて大急ぎでケッチェンの開発作業を開始したが、当時同社はヘッツァー駆逐戦車とその派生型の生産で手一杯だったため、結局ケッチェンは試作車が完成したのみで量産には至らなかったようである。 |
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