モデルズビット 1/72 MVT72023
仏・ミラージュIII V-01垂直離着陸実験機
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  ミラージュIII Vは、フランスの戦闘機。垂直離着陸機として開発されたが、試作のみに終わった。フランスは、垂直離着陸機の基本性能をバルザック Vを用いて研究を進めていた。ミラージュIII Vはバルザック Vの発展型であり、実用化を目指したものである。開発はバルザック Vと同様にアビオン・マルセル・ダッソーとシュド・アビアシオンに発注された。バルザック Vが大型化した機体のため、リフトエンジンには、より強力な8基のロールス・ロイス RB162エンジンを、推進用エンジンには1基のプラット・アンド・ホイットニーSNECMA TF106を採用するものとして設計された。その他の基本的な外形はミラージュIIIと似通っており、デルタ翼機で推進用エンジンのインテイクは胴体脇に装備されている。
ミラージュIII V 01とされた機体は、SNECMA TF104Bにより1965年2月12日に初飛行を行い、1965年12月には、計画通りのTF106による飛行に成功した。1966年3月24日には、ホバリングから水平飛行への移行を成功させている。ミラージュIII V 02はSNECMA TF306エンジンを使用し、1966年6月22日に初飛行、11回目の試験飛行となった9月12日にはマッハ2.03を記録した。しかし、1966年11月28日に事故により機体が失われ、これをもって計画は中止されることとなった。