モデルズビット 1/72 MVT72056
仏・ダッソー・ミラージュG8.01可変翼試作機
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  ミダッソー ミラージュGは、フランスのダッソー社製の軍用機である。
1960年代にフランス国防省より可変翼機の開発を要請されたダッソーが開発したもので、ミラージュシリーズ唯一の可変翼機である。離着陸時はほぼ直線翼として、巡航時は平面形上は尾翼と一体化してデルタ翼にすると言う意味では、F-14の可変翼に共通性がある。
ミラージュGの成功を受けて、ミラージュG4が計画された。ミラージュG4は複座の長距離攻撃機で、長距離偵察や電子戦も行える機体とされた。最大速度はマッハ2.5、超音速(マッハ1.2)の低空侵入能力を持ち、核兵器(空中発射巡航ミサイル)や大量の通常兵器を搭載できることが求められた。
ミラージュG8は、ミラージュG4を簡素化した迎撃機である。コスト削減のため、迎撃戦闘機専任として単座化し、対地攻撃のための複雑で高価な電子機器を搭載することを諦めた。さらに、長距離攻撃には必要だが迎撃任務には必ずしも重視されない航続性能を妥協した。
エンジンは、量産型ではM53×2を予定していたが、試作機はアター9K50のままで製作された。1971年5月8日に試作1号機(G8 01)が初飛行し、1973年に試作2号機(G8 02)が、当時のヨーロッパでは最速となるマッハ2.34を記録した。しかし、可変翼機構の複雑さによるコストの高騰や第一次オイルショックによる経済情勢の悪化のため、ついに計画は中止された。


キットはエッチンパーツ・マスクシール付属